危機管理と事業継続、BCP事業継続計画の重要性

◇BCPは非常時でも事業を継続させるための重要な戦略

BCP(事業継続計画)とは、企業が自然災害、大火災、テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画のことです。

◇BCPは全社的取り組みが必要

事業継続計画(BCP)は全社的な取り組みが必要となります。経営者だけでなく、全ての従業員がリスクを理解し、それに対する対策を共有することが重要です。これにより、全員が危機的状況に対応する準備を整え、事業の継続性を確保することができます。

また、会社が大きくなると、経営者一人では全てのリスクを把握することは難しくなります。そのため、BCPを策定し、それを定期的に見直すことが重要です。これにより、組織全体でリスクを管理し、事業の継続性を確保することが可能になります。

◇BCPの重要な要素、ヒト・モノ・カネ・情報

事業継続計画(BCP)の重要な要素は、ヒト、モノ、カネ、情報です。これらの要素を適切に管理し、予測不能な事態に対応するための代替策を準備しておくことが重要です。

特に、キャッシュフロー管理は事業の生命線とも言えます。現預金が月商の3か月分あると、不測の事態が起きても3か月は持ちこたえられ安心です。
融資や保険金の支払いは、申請から実際に受け取るまでに一定の時間がかかることが一般的です。それに備えたキャッシュフロー管理や資金繰りの計画を立てることが求められます。

そして、事業が停止した場合でも、ヒト(人材)、モノ(設備や商品)、カネ(資金)、情報(データや知識)の各要素についても代替策を検討し、事前に準備しておくことが求められます。具体的には、業務スキルを有したメンバーが限られていないか、代替設備はあるか、保険・共済などへの加入を実施しているか、データのバックアップを実施しているかなど、各要素について対策を立てることが重要です。

これにより、事業のリスクを最小限に抑え、事業継続力を強化することが可能となります。これが、事業継続計画(BCP)の本質であり、その重要性を理解し実行することが、経営者にとって重要な課題となっています。

BCPを策定されたい事業者様は中小企業庁のリンクを参照ください
中小企業BCP策定運用指針 (meti.go.jp)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です