甘夏栽培管理状況のご紹介(10月~12月編)

10月:一部の木は全摘果

10月は甘夏の果実が徐々に大きくなってきました。同時に黄色く色づき始めている果実もあります。かなりの数の果実ができていますので、全樹木のうち半分は全摘果で実を落としました。もったいないですが、本年度はテスト栽培と割り切っていますし、成りすぎると来年の着果に影響する隔年結果を起こします。なにより木の負担軽減も兼ねています。甘夏以外ザボンも全摘果を行いました。

ここでちょっと糖度測定を行ってみました。黄色く色づき始めた大きいほうと緑の小さいほう。一般に完熟した甘夏の糖度は10.5位ですので、この時点で結構糖度が出てきてます。意外に緑の小さいほうが糖度が高かったです。やはり糖度を決めるのは大きさなのでしょうか。筆者の経験上、大きい果実より小さい果実のほうが糖度が高いようです。これは大きいほうがより水分を吸っているため糖分が薄くなってしまっていると考えられるからです。

11月:施肥

8月に続き今シーズン2度目の施肥(せひ)を行いました。今回施肥を行うと化学肥料の施肥量が当地比5割減を達成できなくなり、特別栽培農産物を名乗れなくなってしまいますが、農薬を使っていない分、樹木の維持に必要と判断し実施しました。今回も肥料は 窒素8%、リン8%、カリ8%の 8-8-8化成肥料(化学肥料)を使用しました。化成肥料をやっているとはいえ、一部の樹木は実付きも悪く、病気と害虫で弱ってしまっています。来年は、病害虫の被害が大きい樹木は消毒を検討しています。

ここでちょっと糖度測定を行ってみました。健康な樹木と弱った樹木の甘夏です。弱った樹木の甘夏はさすがに実が小さいです。弱っているとはいえ、実が小さいほうが糖度は高いはずと思い、測定してみると…なんと糖度10.9。しかし食べてみると酸っぱさと苦みが強く、しかも濃厚すぎて後味が悪い…まずいです!ちなみに健康な樹木の方は糖度は9.1ですが、食べてみると、さすがに酸っぱいのですがフレッシュさと爽やかさがあり、おいしい感は全くないのですが、すがすがしい気分になりました。

12月:サンプル収穫

12月いよいよ甘夏の収穫時期を迎えました。我ながらなかなか良い甘夏ができました。甘夏の木々に感謝です☆本来甘夏は厳しい寒さを迎える前の12月末に収穫し、1月、2月は屋内で貯蔵・熟成させ酸味を抜き、3月から順次出荷となります。これを貯蔵甘夏と言います。貯蔵とは別に、木に成らせたまま3月に収穫・出荷する甘夏を木成り甘夏と言います(木成り完熟とも、越冬甘夏ともいう)。木成り甘夏の方が甘味が増しおいし甘夏ができるとの話もあり、筆者も収穫をしないでいるのですが、実際どうなのか調べたるため今回150個ほどを貯蔵用サンプルとして収穫しました。今後、双方の食べ比べを行い糖度測定も行ってみます(酸度計も入手できれば酸度も測定)。ちなみに木成り甘夏にはリスクもあり、気温が-5度以下になると果実が凍結して低温障害を起こしてしまいます。また木に成らせたままですので樹木への負担も大きくなります。防寒に対しては、袋掛けを行っている甘夏は良いのですが、ほとんどの甘夏は、袋掛けを行っていません、この冬に雪が積もらないことを祈るまでです(´Д`)

ここでちょっと糖度測定を行ってみました。大きさ色づきも良く、切った感じも シトラス感が出ていて期待が持てそうです。直径100㎜重量370g甘夏の中では、いわゆるLサイズです。実際試食してみると爽やかな香りとみずみずしさ、フレッシュ感がすごいです。歯ごたえも良いいです。さすがにまだ酸味が強いですが、甘味もあり良くできたと思います。これは糖度に期待が持てると思い胸を膨らませ測定してみると…9.1。。。案外糖度は高くないようです。いくつか試食と糖度測定を行ったのですが味は良いのですが、糖度は10弱が多いようです。今のところ無農薬栽培の甘夏としての出来は、自身が納得できるところまで近づいています。今後、完熟すると糖度が増し、より一層おいしくなることに期待したいと思います。

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